[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
蛮 「で、だ。」
銀次「ん?」
蛮 「なんでオメェはチャックを五回中四回は開けるんだ?
銀次「んー…それよりも蛮ちゃん。」
蛮 「あぁん?」
銀次「「オメェ」とか「テメェ」とか「メェメェ」良く言うけど、羊さんが好きなの?」
蛮 「はぁ?」
銀次「ダイニジセカイタイセンにリクグンでシュッペイした人が言ってたらしいけど、羊のコーモンをオンナノヒトのアレ……のかわりに使ってたって言ってたけど、蛮ちゃ…」
蛮 「それを言った主は?」
銀次「え?天子峰さんv」
蛮 「昔はむかし。今はいま。俺はテ…お前とケダモノのような交わりはしたことはあるがケモノと交わりはしたことは、一切、無い。」
銀次「ば、蛮ちゃん…そ、それは恥ずかしい…///」
蛮 「なーに今さら恥ずかしがってんだよ。まぁ、他人はともかくも、俺はお前のすべてを知ってるし。」
銀次「うう…///」
蛮 「うわっ、電撃ためるな。…で、何でチャック、開けっ放しなんだ?」
銀次「え?ずっとサロペットでいたから。」
蛮 「突然フランス語…オーバーオールとも言う。覚えておけ。」
銀次「はーい!」
蛮 「で、なんでオーバーオールだとチャック閉め忘れるんだ?」
銀次「だって用を足すとき、上のボタンからとって、全部下げちゃうもん。だから人生の半分近く、チャックなんてやったことないもん。」
蛮 「…ちなみにその服は?」
銀次「五歳の時に着てたし…天子峰さんもずーっとその服ばっかり手に入れてきてたから。手に入れやすいんじゃないの?」
蛮 「それ、多分違う…。 これからは俺が服はコーディネートしてやっから喜べ銀次。ただしズボンのチャックはちゃんと閉めろ。」
銀次「はーい。雷帝にもいっておきまーす!」
蛮 「ら…らいてい、も?」
銀次「うん。たまにぱんつはくことも忘れてたみたい…ってあれ?蛮ちゃん、何でそこで這いつくばってるの?」
蛮 「………いや、ちょっとその…お茶目ぶりに…完敗。」
銀次「わー、雷帝、蛮ちゃんに勝ったみたいだよv…って、あれ?雷帝もどうしたの?まっかっか。…よーし、こういう時は…。」
蛮 「こういう時は?」
銀次「十兵衛仕込みのギャグで…「コーディネートはこー…」
雷帝「や…やめろ………。」
蛮 「…ぐっじょぶ(右手親指ギュッと突き出し)雷帝。今日だけはお前が出てきてくれたことを感謝しよう。」
雷帝「…別にお前のためじゃない…凍り付いて泣きながらお湯の代わりに電撃とばしてさらに黒こげにしてさらに泣く銀次がありありと想像できたからだ。俺は銀次を守るためにいる。」
蛮 「…さいですか。…そーいやーテ…貴様は天子峰のことは知らないんだな?」
雷帝「…殆ど知らない。覚えているのは銀次がずっと泣いていたことだ。ヤツを失って…。」
蛮 「お前が知らないなら都合がいい。」
雷帝「?」
蛮 「天子峰から教わったことはできる限り口に出させないようにしてくれ。こっちの世界では迷惑以外何者でもない。」
雷帝「…分かった。お前が「正しい道」を指し示してくれるのであれば、よしとする。」
蛮 「正しい道かどうかは分からねぇが、銀次が選択できるようにしてやるさ。だから…眠れ。」
雷帝「………」
蛮 「よいしょっ、と。相変わらず重い…って、やっぱしチャックが開いているじゃねぇか!こンのドあほうども!」
蛮の苦労は続く…んだろうね。
ちゃんちゃん。
銀次「にほんが~♪もし~も♪よーわーけーればー♪ロシアが~たちまち~せーめーてーくるー♪」
波児「銀次…その歌は?」
銀次「ん?天子峰さんが教えてくれたんだよ♪」
波児「………………あのどアホウが…」
銀次「なんか言った?」
波児「いや。…で、お前は来るとき何やってたんだ?」
銀次「うん。食料の確保。」
波児「どうみても雑草にしか見えないが?」
銀次「シツレイな!これでも食べられるものです!無限城時代ではみんなでよくとったものだから。」
波児「ほー、そーかそーか。」
銀次「蛮ちゃんに見せたら「そこまでおちぶれちゃいねー!」って怒られたけど…なんでだろう?」
波児「それはほれ、蛮だから。」
銀次「そーだね。蛮ちゃんだから。」
あはははははははははは。
波児「で、その雑…菜っ葉をどうやって調理…食べられるものにするんだ?」
銀次「なに?波児、食べたいの?」
夏実・レナ「食べてみたいですー!」
波児「お、おい。」
銀次「いいよー。じゃあ、まず、火をおこさないと…。」
カウンタートリオ「待った。」
銀次「え?火がなかったら何もできないよ?」
夏実「銀次さん、コンロってしってますか?」
銀次「知らない。」
レナ「簡単に火を起こせるものですよ。」
銀次「へー、すごいや。じゃあ波児、カルボン酸ちょうだい。」
波児「へ?」
銀次「あれがないと、いろいろな風味付けができないから。無限城ではみんな持ってたよ。波児も持ってるでしょ?」
波児「………いいか、銀次。」
銀次「うん。」
波児「無限城の常識とこっちの常識とはたまーにむちゃくちゃかけ離れているんだ。カ…酸なんて初めて聞くぞ。」
銀次「そうなんだー。天子峰さんも使ってたからフツーに使ってるかと思ってたよ。蛮ちゃんも隠し持ってるかって思ってたし。」
波児「…天子峰…子供に変な知識を植え付けるんじゃねぇ…」
銀次「何か言った?」
波児「いや、なんとも。じゃあどうするんだ?」
銀次「仕方ないなぁ…作る。」
波児「作れるのか?」
レナ「マスター、サングラス、ずれてます。」
銀次「作れるよ!簡単だもん♪じゃあ、グリセリン!」
波児「…何作るんだ?」
銀次「料理するための油。」
波児「…そこにある。サラダ油だろうがオリーブ油だろうが。」
銀次「わー、波児、やっぱ作れるんじゃ…」
波児「金出せば買える!」
銀次「ふーん。じゃあ、違うの作ろう。あ。」
波児「今度は何がない?」
銀次「塩酸?…か、イノシン酸。」
波児「イノシン酸…あー。それなら、これ。」
銀次「…の…?」
波児「あじのもとだ。イノシン酸ナトリウムを作ろうとしてただろ。」
銀次「波児、すごーい!よくわかったね。俺の周りって頭のいい人ばっかり…。」
波児「…(ふかーいふかーいため息)。で、次用意するものは?」
二時間後
波児「銀次…」
銀次「どったん?波児。」
波児「本当に美味いな、このざっそ…野菜スープ。」
銀次「でしょお?俺の得意料理なんだ!」
夏実「本当においしいですv誰が作り方教えてくれたんですか?」
銀次「うん。これはみんな。天子峰さんは下手で、良く煙かいでは倒れてた。」
波児「………………………………………そうか。」
レナ「でもあの野の野菜から、ほのかにオレンジの香りがするなんて…。」
波児「(上手い表現だな)。なんか銀次がやってたから、それだろ。」
銀次「うん。そーゆーのがあるから作った。しかしすごいね。」
レナ「何がですか?」
銀次「無限城では結晶とかでしかみたことがないのに、製品化されて売られてるんだもん。」
カウンター三人「………………」
銀次「それにこのスープ、香りだけ変えるだけで「バナナ風味」とか「パイナップル風味」とか「マツタケ風味」とかになるから。みんなでとってきたものを鍋に入れて、「ひっすアミノ酸」とか色々入れて、みんなで食べるんだよ!一日一回。」
カウンター三人「………………」
銀次「…この間テレビで「おふくろの味」ってやってたけど、俺はこれがオフクロの味になるのか…」
波児「(無理やり乱入)ここのコーヒーにしておけや。」
銀次「(やや考えて)そーだねー。波児のコーヒーおいしいもん。」
蛮 「ちーッス。ブルマン。…お、美味そうなん食べてる。」
銀次「俺が作りましたー!」
蛮 「テメェが?」
夏実「おいしいですよー。最終的には。」
レナ「本当においしいです。最終的には。」
銀次「蛮ちゃんも食べてください。さぁ、どうぞ!」
蛮 「………確かに美味いが…何故か頭の中に化学式が浮かびそうな料理なんだが…。」
銀次「カガクシキ?ただ俺はイノシン酸ナトリウムと酢酸オクチルと他少しずつ入れただけだけど?」
蛮 「(ふかーいふかーいため息)…材料は?」
銀次「そこらの雑草。」
蛮 「何時でも何度でも言ってやらぁ!こんの今世紀最大のデタラメ野郎!!!」
波児「おい、蛮、コーヒー入ったから、銀次いたぶり終わったら飲め。ああ、蛮。あと約束してくれ。」
蛮 「あァん?」
波児「こいつの育ての親は、俺が殴る。銀次のデタラメ理由の一つをのしてもいいだろ?」
銀次「え?波児、天子峰さん、知ってるの?どこにいるの?」
波児「知らない。知ってても教えない。知ってたらとりあえずマグロ漁船に乗せていた。」
銀次「天子峰さんと…波児って、どういう関係…?」
波児「うーん、そうだな。強いて言えば。」
蛮・銀次「強いて言えば?」
波児「親仲間、というところか。」
蛮と波児以外、きょとん。
銀次「(ややあって)そっかー、波児と天子峰さんって、親だったんだ。子供産めるの?何人産んだの?」
波児「俺はノーマルだーっ!」
蛮 「その前に否定しろ否定。」
レナ「その前に「同性は結婚できない。」という説明も必要ですねv」
銀次「親って、難しいんだね。」
蛮 「銀次。」
銀次「なに?蛮ちゃん。」
蛮 「お前、幽霊みたことあるか?」
銀次「(半泣き)そ、そんなもの見たくないもん。」
蛮 「んじゃあ、見たことあるんだな?」
銀次「(ぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷると首を振る)」
蛮 「あ・る・ん・だ・な?」
銀次「あれはユーレーじゃないもん。違うからユーレーじゃないもん!」
蛮 「銀次、幽霊はみんなプラズマが作っているっていう話があるんだが…。」
銀次「俺が作るはずないでしょー! 電気関係なら全部分かる!(大泣き)」
蛮 「…ということだ。オカルトの世界になるな。あー、泣くな銀次。コーヒーと菓子でも奢ってもらえ。」
銀次「…ぐすん…ぐす…ぐすぐす………うん。」
HONKY TONKカウンター三人衆、拍手。
これで一つ、謎が解けた。
蛮 「結婚指輪の奪還なんて(ぶつぶつ)…。しかもあと四時間!」
銀次「ねーねー蛮ちゃん。「けっこんゆびわ」って血でもついてるの?指輪に。」
蛮 「…それじゃあ「血痕指輪」になっちまうだろーが。ピジョン・ブラッドだったらまだしも普通の銀の指輪だ。」
銀次「え?オレの指輪?」
蛮 「ぎ・ん・の・ゆ・び・わ…誰も「銀次の指輪」と言ってねーだろーが。」
銀次「うーん。確かに。で、それなぁに。」
蛮 「…(車のハンドルにぶつけた頭をさすりながら)…結婚っつーのは、愛し合った二人が同じ籍に入ることだ。「婚姻届け」という紙切れ一枚でことがすむ。それを近くの区役所に届ければいい。」
銀次「ふーん。」
蛮 「…質問があるなら今のうちだ。」
銀次「はーい!」
蛮 「どうぞ、銀次クン。」
銀次「セキってイスのことでしょ?イス取りゲームするのにコイントドケしないといけないの?コインって外国のものでしょ?なんで?」
蛮 「(深いため息)…俺はどこから突っ込めばいいんだ? あー、銀次。セキっつーのは戸籍のことだ。」
銀次「こせき?小さいの?」
蛮 「頭からイスを除け!こんのバカ!」
銀次「え?目からじゃないとイスでもなんでものぞけないよ?」
蛮 「頭の中から、イスという考えをトリノゾイテクダサイ。」
銀次「…うん。でそのコセキってなに?」
蛮 「親が誰それを生んだとかの証明書みたいなもんだ。」
銀次「ふーん。蛮ちゃんも持ってるの?」
蛮 「ったりめーだ!どうやってドイツから日本へ来て、車の免許とるんだよ!」
銀次「え、飛び乗り乗車?と拾い物?」
蛮 「飛行機と電車と一緒にするんじゃねぇ!車の免許は試験…テストを受けて、受かりましたから乗ってもいいですよ。という証明書だ。」
銀次「へー、蛮ちゃん、証明書いっぱい持ってるんだね。すごーい。」
蛮 「…お前も戸籍ぐらいは持ってるだろ?」
銀次「持ってないよ。だって無限城じゃ必要ないもん。」
蛮 「……………。」
銀次「それにロウアータウンからフツーの人が出るのは大変だし、愛し合ってもケッコン…?する前に死んじゃうし。」
蛮 「……………」
銀次「あの中で車なんて見たことないし。城下で突っ込んできても一時間後にはバラバラにされちゃって影も形もなくなってるし。」
蛮 「……………」
銀次「証明書なんて必要ないし。あったって使い道ないし。あったとしても、全部捨ててきた人たちばっかだったから。」
蛮 「……………お前、結婚式って見たことあるか?」
銀次「殴り合い?切り合い?決闘?血、いっぱいでるもんね。」
蛮 「そっちの血痕も頭から削除しろ!」
銀次「うん…じゃあ、…なに?」
蛮 「その婚姻届を出した男女が一張羅着て「結婚しましたよー。」と神にほざいたり、仲間にぶちまげる会だ。奪還する結婚指輪はその時に必要なモンだ。」
銀次「ふーん。なんか楽しそうだね。」
蛮 「そりゃ人それぞれだ。無理やり籍入れられたりする場合もあるし。」
銀次「ふーん…なら、今回の依頼人さんはいい人だね。」
蛮 「はぁ?なんで?」
銀次「だって、そんな面倒くさいことたくさんやるのに、指輪の奪還って…すごいよ!」
蛮 「すごいっ…て。どうすごいんだ?銀次。」
銀次「だってさー、イッチョウウラってすごい服なんでしょ?で、コンイントドケとか出しているのに、さらに指輪をつけて、みんなに「シアワセだよー!」って体と心一杯使って言うんでしょ?すごいよ!そう思わない?蛮ちゃん。」
蛮「ま、まぁ、そんな考えもできるわな。」
銀次「すごいなー。シアワセーって言えるって、すごいことだよ!でも、俺はいつでもシアワセだからいいや。」
蛮 「ほう?」
銀次「だって、お金なくても、ご飯食べられなくても、大好きな蛮ちゃんがいてくれる。だから俺はシアワセ♪」
蛮 「そーかいそーかい、万年シアワセ男。ほれ、もうすぐ獲ったヤツのところに着くぞ。」
銀次「うん!蛮ちゃんはシアワセ?」
蛮 「そうだな…とりあえず…って、ターゲットだ。行くぞ!銀次!」
銀次「うん!蛮ちゃん!」
今がシアワセなんて、テメーの前ではぜってーに口に出してやらねーよ。
だけど…この瞬間、瞬間は…幸せだ。
花月 「おや、笑師。また雷帝に電撃くらったんですか?」
笑師 「うぐぐ…一生の不覚。」
花月 「その言葉、何度聞きましたか(ため息)。前回は雷帝に「銀恋」歌わせようとしてましたね。今回は?」
笑師 「いや、暗がりで…」
花月 「襲ったんですか?(くわっ)」
笑師 「そないなことできませんて。ちょっと驚かそ思て…貞子のマネしてみたんですわ。」
花月 「…そうしたら?(ちょっとどきどき)」
笑師 「うわー、とかキャー、とか言ったら楽しかったんですが…。」
花月 「それは「銀次さん」の時ですね。」
笑師 「せや。だから雷帝の時はー?と思ったら…」
花月 「思った、ら?」
笑師 「硬直してました。数分間。」
花月 「やっぱし…雷帝も怖いものは怖いみたいですね(苦笑)。」
笑師 「硬直がとけたとき…気合の入った雷撃うけました。その時言われました。」
花月 「…で、何でハンカチ出して泣いているんだ?笑師。」
笑師 「言うも涙、語るも涙。「口にチャックしろ。」でした~(よよよ)」
花月 「笑師の口にチャックがつけられるのと、雷帝がちゃんとズボンのチャックを閉めてくれるか…難しい。」
笑師 「何が難しいんでっか?」
花月 「そうですね…笑師のギャグで雷帝が腹抱えて笑うことですかね。」
笑師 「あ、それ目標ですねん。」
花月 「まぁ、バビロン・シティよりも高いと思うよ。その目標。」
笑師 「花月はんまで…あああああああ………よよよよよよよよよ(号泣)。」
花月 「…あー、雷帝の前に、僕が口を縫い付けたい。」
02 | 2025/03 | 04 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |
こちらにも表記しておきますが、携帯に対応している掲示板があります。ひょこっと感想など書いてくださると、チューペット歩き(謎)しながらフラメンコの手拍子しながら「アレ!」とフェンシングの試合開始の言葉をいうくらい大喜びします(どんな喜び方が自分でもすでに理解していない)。
上の「リンク」にもはってありますが。
へごれけーじばん(http://hegore.b.9-1.jp/)
よろしくです~。